血液検査だけでがんを早期発見できないかという挑戦は昔から続いていて、国内外でさまざまな研究が行われてきました。
日本での血液検査では、味の素株式会社が開発したアミノインデックス検査が最も新しく、2011年の4月から実施されていますが、この検査では7種類のがんを見つけることができます。
カンタンな血液検査で7種類のがんが早期に見つかるって知ってた?
現在日本で実用化が近づいているのは、血液中の「マイクロRNA」を測定してがんを発見する技術。
実用化されれば、この検査で13種類のがんを発見できるようになるようです。
なんと!血液検査だけで20種類以上ものがんを発見!
それが今回は、20種類以上ものがんを発見できる血液検査が開発されました。
さらに、この血液検査は、 どの種類のがんで、最初にがんが発生した「原発部位」まで89%の精度で特定できるようです。
誤診率も低く、「がんを患っていないのに、がんであると診断されてしまう」という誤診に関してはわずか 0.6%とのことです!
この血液検査を開発したのは、マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツ氏やアマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏も出資を行った、がんの早期発見に向けた血液検査手法を開発する米国の グレイル社(Grail, Inc. 本社:メンローパーク市、CEO:Jeff Huber、)。
開発された血液検査は、血中に存在するセルフリーDNAというもののDNAメチル化パターンを調べるというもの。セルフリーDNAは血中系細胞の死滅時に血液中に放出されるDNAですが、免疫ががん細胞を破壊したときにも流れ出してきます。がん細胞が原因で放出されたセルフリーDNAには、DNA中のメチル基のヒドロキシル化が生ずる「DNAメチル化」に異常が起きている場合があります。そのため、血液を調べるとがんの有無がわかる
(引用:GigaziNE 20種類以上のがんを特定できる血液検査が開発される
2019年09月30日
https://gigazine.net/news/20190930-blood-test-detect-20-type-cancer/)
素人の私には詳しくは分かりませんが、とにかく、 血中に存在するセルフリーDNAの異常が生じているDNAメチル化パターンを調べると、がんの種類が分かるということですよね。
日本で現在実施されている血液検査のアミノインデックスは、精度が高くないので、がんを患っていないのに、がんであると診断されてしまったり、がんなのにがんでないと診断されてしまう可能性が高いです。
今回の検査方法が最先端なのは明らかですね。
まとめ
米国のグレイル社が、DNAメチル化パターンを調べる方法で、20種類以上ものがんを発見できる血液検査を開発しました。
グレイル社の血液検査方法が最先端なのは明らかですが、今後日本の医療機関でも実施されるようになるのでしょうか??
ぜひそうなって欲しいのですが。
血液検査のみで誤診もほとんどなくがんが分かるなんてすばらしいですよね。
そのあたりのところを調べては見ましたが、情報が出たばかりだからか見つけることができませんでした。
今後新たな情報が出ましたら追記します。
追記 2021.10.3
15種類のがんがわかる尿検査が実用化しているのを先日知りました。
この検査が一番オススメです!
ただ、本格的に実用化してまだ半年しかたっていないらしく、現在も拡大中のようですが、採尿集荷の対象地域外のところが多いです。
詳しくは↓の記事をご覧ください