胃の検査のバリウムとカメラ。
どっちを選んだ方がいいの?と疑問に思っていませんでしたか?
この2つの検査を比較しました。
胃のバリウム検査と胃カメラ検査
バリウム検査
レントゲンに写る白い造影剤であるバリウムを飲むと、胃が白く写し出されるようになります。
胃の病気は、胃袋の内側の部分の胃の粘膜が盛り上がったり、へこんだりしています。
バリウムが胃袋の中に入ってくると、盛り上がった病気は、その部分のバリウムがはじけて写り、凹んでいる病気は、そこにバリウムが溜まることによって写し出されます。
金額は胃カメラ検査の半額以下。
私が住んでいる町の集団検診では1,300円です!安い!
胃カメラ検査
胃カメラ検査は、大人の小指ほどの太さのスコープを口から挿入して、先端に内蔵されているCCD(ビデオカメラ)で、画像をモニターで観察し、写真を撮ります。
現在は、鼻から挿入する経鼻内視鏡での検査もできるようになり、こちらの方が苦痛を伴わないようです。
内視鏡検査の苦痛を軽減する目的で、検査前に鎮静薬の静脈内注射をしますが、使わないで検査をするところもあるようです。
よく、胃カメラ検査には苦痛が伴うということが書かれていますが、私が受けていた病院の胃カメラ検査は、この鎮静薬の注射と、のどの麻酔をします。
そうすると、たちまち記憶がなくなり、起こされたときには検査は終了していて、何をされていたのか全く記憶がないので、苦痛は全くなかったです。
毎年の胃の検査は、病院で眠るために行くという感覚でした。
病院によって、この鎮静薬の量が違うのかもしれませんね。
効き方に個人差がありますので、苦痛に感じる方は、薬があまり効いていないのかもしれません。
金額は1万ほどします。
高い!
胃バリウム検査と胃カメラ検査のデメリットの比較
デメリット
内視鏡検査 バリウム検査
- 胃全体像の把握は不向き
- 経口の場合、管が舌の根元に触れることで、咽頭反射(嘔吐感)が起こりやすい
- 経口と経鼻で管の太さが異なる点でもどちらかを選ぶ必要がある
- 麻酔が必要なため、検査時間が長い
- 麻酔使用時は、移動手段に制限がある(運転は不可)
- 経鼻の場合、鼻粘膜が傷つく恐れがある(鼻血など)
- バリウム検査に比べ費用が高い
- 麻酔薬によるアレルギー反応
- 胃や食道の出血や穴をあけてしまう「穿孔(せんこう)」が起きるリスク
- X線による被ばくがある
- 小さな病変の発見は不向き
- 影絵で判断する診断のため、平らながんの発見は不向き(検査制度に限界がある)
- 早期の食道がんの発見は不向き
- 前日から当日までの制限が内視鏡より多い
- 異常が見つかった際には内視鏡検査(精密検査)をする必要がある=二度手間になる
- バリウムの味がまずい
- 発泡剤を飲み、ゲップを我慢する苦しさがある
- 検査後、下剤を飲む必要がある
- バリウムによる便秘を招く
- 初期の胃がんは凸凹が見えにくく、検出しづらい
- 自力で体位変換ができない人や、妊娠中・妊娠の可能性のある人などは対象外
(引用:人間ドックなび https://www.docknet.jp/media/cancer-18/)
表から、バリウム検査のデメリットは12点。
対して胃カメラ検査のデメリットは9点。
数からすると、胃カメラの方がデメリットが少ないです。
そして、デメリットの内容をみても、バリウムには大きなデメリットがあります。
それは、 初期の胃がんは凸凹が見えにくく検出しづらいということと、 X線による被ばくがあるということです。
もう一つあげるなら、食道がんは進行が早く、早期発見が特に重要なのに、早期の食道がんの発見は不向きだということです。
がんだとしても、初期に発見して治せるように、私達はまじめに検診を受けているのに、受けていても初期がんを見逃す確率が高いのであれば、検査を信頼できません。
しかもです。バリウム検査を受ければ受ける程、被ばく量が増えていくのです。
バリウム検査の被ばく量が多いという事実
病院には医療被曝はほんの少しの量だから大したことないと書かれていますよね。
真に受けて、私は大したことないと考えていました。
ところが、福島原発事故で放射線について調べていて、毎年検診して受ける放射線量が少なくても、それが蓄積していくことを知りました。
さらに、バリウム検査の被ばく量の数値は高いようです。
皆さんはあまり気にされていないかもしれませんが、胃バリウム検査には「被ばく」という大きな大きな問題があるのです。
福島原発事故の報道などでご存じかもしれませんが、放射線被ばくは長期間に渡る「蓄積性」があり、遺伝子の本体であるDNAを損傷させるため、医療被曝による「発がん」の可能性が出てきます。イギリスのオックスフォード大学のグループの調査では、日本人は75歳までに「がん」になる人のうち3.2%の人が放射線診断による被ばくで「がん」が誘発されたというデータが出ています。
これは調査した15か国のうち、日本が一番高い数字でした。
胃バリウム検査は検診で行うくらいだから、まさか被ばく量は多くないだろうと思っていませんか?
被ばくがあっても、胸のレントゲン検査と変わらないくらいではないかと思っていませんか?実は、1回の胃バリウム検査で受ける被ばく量は検診センターの直接撮影(大きなフィルムで撮影する方法)15~25mSyととても高く、検診車の間接撮影(小さなフィルムで撮影する方法)では20~30mSyにもなります。
これは驚くことに胸部レントゲン検査のおよそ150~300倍の被ばく量なのです。一般的な全身CT検査でもおよそ10mSyですので、いかに胃バリウム検査の被ばく量が多いかがわかります。
全身CTは多くの情報が得られるのに対し、胃バリウム検査は得られる情報量がとても少ないのに対し、被ばく量だけはとても多いことがわかります。放射線により傷ついたDNAが原因で「発がん」するには1回の被ばく量が50~200mSyといわれていますので、たしかに1回の胃バリウム検査で「発がん」することはまずありませんが、毎年胃バリウム検査を受け続けることで放射線被ばくが「蓄積」し、徐々にDNAが傷つけられて「発がん」の一因になってしまう可能性があります。胃がんが心配で胃バリウム検査を毎年受けているのに、結果的に胃バリウム検査を受けることが「発がん」の原因の一因になってしまったのでは、何のための検査であるのかわかりません。
(引用:内視鏡医師の知識シリーズ https://www.fukuoka-tenjin-naishikyo.com/knowledge/barium/)
被ばくしても、受けた放射線がすぐに排出されるなら問題ないのですが、体内で蓄積していくというのが非常に怖い。
検診車の間接撮影(小さなフィルムで撮影する方法)で、30歳から年に一度、胃のバリウム検査をしたとします。
1回の検査で20~30mSyの被ばくなので、最低量の20mSyで計算しても、5年間で100mSyに達してしまいます。
他の検査も当然受けているので、発がん性の原因となる100mSyには、5年以内に達成していることになります。
上記の引用では50~200mSyで発がんすると書かれていますが、放射線被ばくの早見図(https://www.nirs.qst.go.jp/data/pdf/hayamizu/j/20180516.pdf)では、 100mSvになると、がんによる亡くなるリスクが高まるとされています。
追記:2020.10.12
上記の引用の放射線量の単位は mSyですが、よく使われている単位はmSvです。
疑問に思い、改めて胃のバリウム検査による1回の放射線量を調べると、環境省のpdf(https://www.env.go.jp/chemi/rhm/kisoshiryo/attach/201510mat1-01-68.pdf)には、 3.3mSv、埼玉医科大学(http://www.saitama-med.ac.jp/hospital/hp_news/vol_40/5.html)には、 4.0mSvとしてありました。
4.0mSvとして計算すると、バリウム検査だけでがんリスクが高まるのは、検査を受け続けて25年後になります。
まとめ
胃のバリウム検査は、早期胃がんや早期食道がんの発見にはほとんど役に立たず、しかも放射線被ばくをしてしまいます。
価格は高いですが、胃カメラ検査をおすすめします。
私はこのような知識はなかったのですが、バリウム液がどうしても飲むことができなかったので、胃カメラ検査にしていました。
ですが、夫は20年近く人間ドックで毎年バリウム検査をしていますし、他の検査もいろいろと受けています。
見直しをしなくてはいけないですね !!


(参考:内視鏡医師の知識シリーズ https://www.fukuoka-tenjin-naishikyo.com/knowledge/barium/)
(参考:人間ドックなび https://www.docknet.jp/media/cancer-18/)
(参考:日本消化器内視鏡学会 https://www.jges.net/citizen/faq/)
(参考:そねクリニック丸の内 https://www.soneclinic-marunouchi.com/oral-endoscope/scope-barium-abc/)
(参考:川越駅前 胃腸肛門クリニック https://kawagoe-ichou-komon.jp/14682242082456)