佐伯チズさんは、洗練された凛としたお姿と美しさ、そして明るさと歯切れのよいトークで、
「私もこういう女性でありたい!」
と思う理想の女性でした。
ディオールのエステサロンで予約2年待ちの”ゴッドハンド”といわれた手で、言葉で、生き方で、女性に美と勇気と明るさを与えて下さったカリスマ的な存在でした。
メディアで見かけなくなり、現在どうされているのだろうと気になっていた矢先の訃報。
「この50年間、馬車馬の如く、頑張って参りました。
入院もしたことないし、点滴も受けたことないんですけど…
健康で元気だったんですけど…
自分を大切にね、自分らしくなるのよ。
みなさんに訴えてきました。
….ごめんなさい…….
言ってきた人間が、こんなことになってしまって、皆さんに言うのも申し訳ないんですけど…..
でも、皆さんの健康、元気、キレイは、ずっと私の夢ですので。
皆さんに続けてほしいんです。
夢は薬、諦めは毒。
頑張って、自分を磨いて…。
私、まだまだ負けないわよ。
みなさんに言ったことは続けていきます。
決して諦めませんから!
……..ごめんなさい………..
元気で明るく、笑顔を忘れないで!
連れ合いに感謝、親に感謝、自然に感謝、感謝を忘れないで!
お互いに、自分にも感謝ですよ。
一緒に頑張りましょうね!よろしくお願いします!
諦めません!負けません!頑張ります!
よろしくお願いします。ありがとうございます。…..ありがとう。」
(「佐伯チズより、皆さまへ」の動画の佐伯チズさんのお言葉を、ところどころ抜粋して載せました)
途中で涙しながらも一生懸命に、気丈に明るく語る姿と言葉に、感動と悲しみがごっちゃになって涙、涙の私でした・・・
佐伯チズさんが神様に見えて、神様がお話されているように感じました。
3年前、信頼していた女性の裏切りに遭いました。彼女には、10年ほど私のマネジメントや会社の経営を任せていました。
彼女と、彼女が連れてきた男性に会社を乗っ取られたんです。言われるがままに出資した個人の2億円も、使途不明金のまま消えてしまいました。物販会社は私の手を離れ、「佐伯チズ」の商標の大半や、顧客名簿も持っていかれました。
週刊朝日 裏切られ2億円が消えた…佐伯チズさんが生前に語った“頑張る理由” 2020.6.9 https://dot.asahi.com/wa/2020060900032.html?page=1
驚きました。
このような災難が起こっていたのですね。
それなのに、相手の女性の実名を明かさず、訴えてもいません。
おそらく、信じて疑わなかった自分を責める方に心が向いてしまった。
そして、娘がいたらちょうどこの女性ぐらいの年齢です(チズさんにはお子さんがいません)。
神様のような広い心と優しさをもつチズさんは、まだ若いこの女性の将来を思ったのでしょう。
いえいえ!このことに関しては、もっと自分を守り、相手を訴え、相手の悪意ある行動を正すべきだったと考えますよ、チズさん!
この悲劇に関する本は出版されていますね。
悔しさを、本を出版することで解消しようとしたのでしょうね。
稼いだお金が使途不明金となって消えてしまい、75歳で引退して次なる夢に向かおうと計画していたのが狂ってしまったことが心に大きな負担となった。
さらに、今まで頑張ってきた肉体の疲れが重なり、病気を引き起こしてしまったのではないかとも考えられます。
ネット上では、チズさんに悲劇をもたらしたのはおそらくこの人だろうという名前と画像が挙がっていました。
調べると、この方はSNS上でチズ師匠と名乗って自分の宣伝に使い、同じ美容業界でそこそこ活躍しているようで(私はこの方初めて知りましたが)、最近本も出版されてあらゆるところで宣伝していました・・・・・
・・・・唖然・・・・
チズさんの話がほんとで、ネットに上がっている名前もほんとだとしたら、非常に恐ろしい女性、皆さん近づくなかれ!!
肌は綺麗なのかもしれませんが、容姿は綺麗だと思いますか?
私はそうは思いませんね。
誰が見てもそうなのでは?
当然心もですが。
それはご自分でも認識していることなのではないでしょうか。
だからこそ、表にでたいという欲望と現実の折り合いをつけるのが難しくなり、普通では考えられない行動に走ったのでしょう。
今まで必死に知名度を上げるために知恵を働かせて、大切な人までだまし、蹴落とし上ってきた道!
内と外が全然違う。
女性って恐いですね~~ くわばら、くわばら。
すべて私の推測ですが。
私は、この世は仏教言葉の「因果応報」だと信じています。
私を含め、チズさんに災難が起こっていたということを色々な人が知り、その思いが念となり、チズさんに災難を引き起こさせた張本人に重くのしかかってくると思っています。
信頼されていることを利用して相手の心をひどく傷つけたのに、自分だけいい思いをするなんてできないようにこの世はなっているのですよ。
「80歳からは憧れのオードリー・ヘプバーン(Audrey Hepburn)のようにボランティア活動を行いたい」
と目を輝かせていたそうですよ・・・悲しい。
7月には遺作となる書籍 「夢は薬 諦めは毒」(宝島社)が出版される予定。
おそらくチズさん、もうこの世に見切りをつけて気持ちを切り替え、すでにあの世で最愛の旦那様と出会い、満面の笑顔になっている気がします。
前向きな佐伯チズさんですから。
きっとそうです。
ご冥福をお祈りいたします。