2018年はプラスチックゴミ問題がメディアで取り上げられる機会が多くなりましたね。
プラスチックゴミによって海が汚染されている。
しかも深刻なほどに。
私は全く知りませんでした。
海は美しいというイメージしかありませんでした。
プラスチックゴミによる海洋汚染の深刻さ
1950年以降、世界で83億tのプラスチックが製造され、そのうち63億tが廃棄されたと推計されている。それらは自然に還らず、そのまま残っている。現在も年間1200万tのプラスチックが海に流れ込んでいるという試算もある。
’16年にスイス・ダボスで開催された世界経済フォーラムでは「2050年には、世界の海を漂うプラスチックは重量換算で、魚の量を上回る」というデータまで発表されている。
引用:週刊現代
子どもに「プラスチック入り」の魚を食べさせて問題はないのか
2018.08.23
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/56996
1950年以降のプラゴミの8割にあたる63億tがそのまま残っている!?
海には年間1200万tのプラスチックが流れ込んでいる!?
今はごみの分別も厳しいし、プラゴミも再利用されていると思っていたのに違うの?
1200万tってどのくらいなんだ!
わからないことだらけ。
とにかくものすごい量のゴミが毎日毎日海に流れていて、 2050年には海のプラスチックゴミの方が魚の重量を上回ると推測。
え~!!
プラスチックの重量は軽いよね・・
魚ってプラスチックより重いはずなのに、重量比でプラスチックが勝つ日が来るわけ??
信じられない。
そんなに海が汚れているなんて知らなかったという人の方が多いのではないでしょうか・・。
古い資料(2012年)ですが、トリップアドバイザーによる世界の魚介消費量でみると、日本は1番ではなく6番目に魚を多く食べているようですね。(http://tg.tripadvisor.jp/fish/)
ちなみに世界で一番魚を食べる国はモルディブ。
先日のテレビで、モルディブの海がごみだらけになっている様子が映し出されていてショックを受けたばかり。
当然、海に漂う大量のプラゴミを餌と間違え、多くの魚が食べています。
そのため、魚からプラスチックが次々に確認されている。
2015年の段階で、東京湾のイワシ64匹中49匹から平均3個のマイクロプラスチックが見つかっています。
(参考:クローズアップ現代
2015年10月29日(木)放送
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3725/1.html)
プラスチックを食べる魚は大丈夫?そしてその魚を食べる人間は大丈夫なのでしょうか?
プラスチック入りの魚を食べ続けると、人間の体にどのような影響がでるのかかなり心配になって調べてみました。
魚を食べても大丈夫?
先程の週刊現代によると、 プラスチックには性能を維持するための添加剤が入っているようです。
プラスチックは太陽の光で劣化して、どんどん壊れて細かくなっていって 5ミリ以下のマイクロプラスチックやそれよりももっと小さいナノプラスチックになる。
これを鳥が食べても体外に排出される。
ただ、 添加剤は体外に排出されずに残って、内臓にたまっていくことが海鳥の実験で明らかになっているようです。
添加剤には身体に良くないものが含まれています。
このため、魚を丸ごと食べると、内臓にたまった添加剤も摂り込むことになるため、丸ごと食べるのは避けた方がいいです。
ですが、週刊現代の文面からは、内臓を避けて魚の身だけを食べれば大丈夫ととれます。
が、さらに調べると、違う見解もあります。
マイクロプラスチックは魚介類の内臓に入り、添加剤が魚介類の脂肪の中(組織内)に溶け込んでいる可能性があると指摘しているのです。
(参考:プラスチックの海 添加剤の影響は?https://marineplastic.net/impact/whatabouthuman)
(参考:SOCIAL GOOD OKAYAMA! 企業の社会的責任 環境と健康について2~消費の在り方から考える~
貝類は丸ごと食べるものなので、貝類を食べること自体は避けないといけませんが、魚の身にも添加剤が入りこみ、食べることを避けた方がいいのであれば、人口が増えていく今後の世界は間違いなく食糧難になりますね。
現段階では 魚の内臓を食べなければ魚を食べても大丈夫だとはいえない、ということが言えます。
魚を食べ続けると人間はどうなる?
まだわからないことが多く、なんとも言えないというのが現状。
添加剤が海の中でさらに濃縮しているものを人間の体に摂り込むわけですから、 病気のリスクが高くなるなどの影響は確実にでてくるといわれています。
前出のプラスチックの海では、マイクロよりも小さい ナノサイズのプラスチックが人間の脳などの生体組織に入り込む可能性を指摘しています。
恐ろしいことです。
さらに、今後ますますプラゴミの量は増えていくと予想されていますので、私達が体の中に摂り込むプラスチックもさらに多くなります。
健康被害が目に見えて多くなっていくのは必然と言えそうです。
まとめ
・2050年には、世界の海を漂うプラスチックは重量換算で、魚の量を上回ると推測されている。
・多くの魚や貝からマイクロプラスチックが確認されている。
・マイクロプラスチックに含まれる添加剤は体に良くない。
・添加剤が、魚の内臓だけではなく脂肪の中にも溶け込んでいる可能性がある。
・魚を食べる人間への健康被害が懸念されている。
プラゴミの問題は深刻ですね。
私自身もプラゴミ削減行動をしなくてはと強く思いました。
我が家の場合、自宅のプラゴミを増やしているのは、スーパーのレジ袋がダントツに多い。
買い物用のマイバックを持って行ってもレジ袋が付いてくるところで買い物をしているので、「レジ袋は入りません」と毎回言うことにします。